氷河期世代がブラック企業でアーリーリタイアに挑む

氷河期世代の43歳。血を吐く思いで貯金してアーリーリタイアするのが目標です。蓄財方針は専守防衛。

【それじゃない】「卒業3年以内は新卒扱い」コロナ就職支援

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コロナ対策で経済ダメージが長続く昨今。大変な世の中になりました。

就職活動を控える学生たちにも氷河期の魔の手が忍び寄っていますが、これを受けて政府が就活支援を打ち出したようです。下記がそのニュース。

【記事の概要】
新型コロナウイルスの影響で大学生らの就職活動を巡る環境が悪化
卒業から3年以内は新卒扱いで採用するよう企業に周知徹底
大臣のコメント:「まずは4月の採用をお願い。就職できなかった場合は、3年間は新卒者の扱いで採用のチャンスを作って欲しい」

ふむ・・・。

ブログ主(絶対仕事辞めるマン)は2000年ごろの就職氷河期に巻き込まれ人生を台無しにした、就職氷河期世代の一人なんです。いわば就職失敗のエキスパート。だから厚生労働省よりも、大臣よりも、ずっとずっと長い時間この問題に向き合ってきました。

「卒業後3年は新卒扱い」 これは一体どういうことなのでしょうか?

 

目次

なぜ新卒は就職に有利なのか?

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就活には「新卒カード」なる言葉があり、新卒の人は高確率でいい企業に採用されます。これはよく考えれば少しおかしな話で、新卒の人というのは仕事の経験がゼロ、その時点では何の役にも立たないんですよね。能力の度合いだって未知の存在です。せいぜい大学名や資格の有無くらいしか判断材料がありません。労働市場の中で最も年齢が若いということ以外、取り立ててメリットが無いんですよね。であるにも拘らず、なぜ企業は新卒ばかりを求めるのか?

それは、新卒者がノーミスの存在だからです

彼らは今まで就職活動で失敗したこともなければ、会社をクビになった経験もありません。(他社の経験が無いから多少ブラックな扱いをしても気が付かない…というメリットもありますが、最近はSNSもあるしすぐ気が付きます。もう重要ではありません)

一方で既卒者は必ず何らかのミスを犯しています。新卒の就職戦線に敗北したとか、初めて入った会社をすぐに辞めてしまったとか。減点方式の日本の労働市場においては結構なマイナスのイメージなんですね。

それは古い考え方!最近は働き方が変わっている!

と喚き散らしたところで、実際問題として簡単にひっくり返るイメージではありません。そんなこんなもあって新卒は非常に有利とされているのです。

さて、今回の支援施策は

この既卒たちを「新卒」として再度扱おうじゃないか!

というものです。果たしてうまく機能するのでしょうか?

 

面接官「この空白期間はなんですか?」

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たとえ「既卒3年以内=新卒」となろうとも、絶対想定される質問があります。そう、多くの氷河期世代のトラウマ。

卒業してから今までは何をしていましたか?

やめてくれ!!!吐きそう!!!

しかし僕もそろそろ人事部長の気持ちがわかるお年頃。逆の立場になれば聞かないはずがないんです。厚労省から「既卒3年以内を新卒にせよ」と通達が来たからと言って

卒業してから今までは何をしていましたか?

(あっ… 新卒扱いにしなきゃいけないんだった。)

(新卒と差を付けないように…この空白期間には触れないでおこう)

ごめん!今の質問はナシで!趣味はなんですか? 

・・・なんてことは絶ーー対にありえません!

面接官としても、ここで「インドで変なたばこを吸ってました。」なんて言う危険人物を採用するわけにはいきません。数か月~数年、どこで何をしていたのかは必ず確認する必要があります。

しかしこの質問を凌ぐのはなかなか難しいですよね。返答をミスったら即アウト。この攻撃を受けるだけでも新卒に比べて明確に不利です。

答弁案 その1

例えば考えられる受け答え。

スキルを高めるために資格の勉強をしていました!

(ようは内定ゼロってことか…正直に言えよ。 
おっと。新卒扱いだからノーカウント…って無理だろ…)

 はい、死亡。

答弁案 その2

ならば・・

希望の会社に決まらなかったので就活を続けていました!

(優秀な学生なら内定でるよな…
おっと。新卒扱いだからノーカウント…って無理だろ…)

 はい、死亡。

答弁案 その3

では・・

母が瀕死の病でして… ずっと看病しておりました…。

(なんかウソ臭いなあ… でも新卒扱いだから(略))

 はい、死亡。体が超丈夫な母は余裕の生存

 

分かりますね。いくら平等に扱おうとしても既卒バイアスを排除することはできません。面接官だって人間なのですから…。

面接官は裁判官じゃないんだぞ

答弁案 その4(正解)

正解は恐らく、「何でもかんでもコロナのせいにしてしまう」ことでしょう。目下、コロナのせいにすればどんなワガママでも許される世の中です。

  • 航空会社をいじめて倒産させようが!
  • 勝手なリストラの理由にしようが!
  • 仕事の納期を極端に遅らせようが!
  • 国債を乱発して金をばら撒こうが!

とにかく思考停止して「コロナコロナ」と叫べば、世間の99%はあなたの味方です。

とんでもない圧力を感じます・・・

後先考えない世間の「コロナコロナ」にはどんな正論も通じません。これ、ブチギレ中のヒステリー女と同じなんです。

「でもコロナ!だってコロナ!だけどコロナ!だからコロナなのよ!?開き直ってるのはそっちの方じゃない!もうイヤアアア!(ブチギレー」

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・・・。

よし。この女を弁護人にしてしまいましょう。答弁2を進化させ、

コロナで色々制限される中ではありましたが、最大限に就活を頑張っていました。
事実、報われていいところまで進んだ会社もありました。
でも正直、コロナで想定外に就職状況は厳しかったです・・・。
コロナがなければ今頃は働いて親孝行もしていたはず。本当に悔しいです。
しかし今は、そのおかげで御社に出会うことができたのだ考えています。
コロナ禍転じて福となす、となればよいのですが。
これまでと変わらず力いっぱい、御社で頑張りたいです!

…みたいなセリフを用意するのが正解です。あなたはめっちゃ可哀想でアンラッキーだった人に映ります。たとえ演技力不足でそう見えなくても、面接官Aは面接官Bがいる手前上「可哀想がっているフリ」をせざるを得ません。「コロナのせいで…」と言われたらイヤでも深刻な顔をしなければならない世の中です。この雰囲気は伝播し、拡散。

面接の後の打合せでも、

あの既卒よー!コロナっつってもよー!それはそれ!言い訳だろ!ダメだろww

なんて口が裂けても言えません。人間性を疑われます。神妙な顔をして

コロナってやっぱり影響が大きいんですね…

と流すしかありません。

空白期間攻撃から身を守ったら、あとは新卒と同じ土俵で頑張りましょう。

しかし、それでもなお「いや、それでも同じ条件で優秀な学生は内定を取っていた」と言う面接官がいないとも限りません。その点を次に補足します。

蔓延る自己責任論

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僕たち就職氷河期世代がよく言われるセリフがあります。

・あの頃でも優秀な学生はいくつも内定貰ってましたよね?
・自分の能力を棚に上げて世間のせいにするのは甘えじゃないですか?
・選ばなければ仕事くらいありますよね?
努力や忍耐が足りないのではないですか?

 いわゆる氷河期自己責任論です。コロナ世代の皆さんも覚悟しましょう。

2000年頃の就職状況は本当に酷く、採用のパイが異様に小さかったのです。大きな会社の倍率はまさにS級IPO並みで、数百倍とか全然普通でした。小さな無名の会社でも数人の採用枠にドッと人が押し寄せ、もはや落ちることを前提に就職試験日程を組むのが当たり前。そのため人格がまともな高学歴学生ですら、意に反して非正規労働者になったりしていました

あの最悪な状況は当事者じゃないとなかなかわかってもらえず、自己責任論を聞くたびにめまいがしますので・・・サルでもアフォでもわかる単純図を書きました。

ようはこういうことなんですよ!

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 本当はこのような線形ではありませんが、意味はわかってもらえると思います。普通の人が普通に努力してもどん底に突き落とされたのが問題でした。正直上と下はどんな時でもあまり変わりません。この辺りの認識の混同が氷河期叩きの自己責任論になっているのだと思うんです。

面接官の皆さん、分かりましたか!?

しかし安心してください。コロナ代と我々超氷河期世代には明確な違いがあります。まだ諦めないこと!

 

コロナ氷河期は時限的…かも

コロナは流石にいつまでも続くものではないでしょう。3年後や5年後には労働需要が回復している可能性も十分にあります。ただでさえ少子化傾向で労働者が減っているのだから、今さえ凌げればきっと何とかなります。既卒5年とかでもめっちゃ採用したいですよ。27歳~30歳くらいですよね。そもそも定年が65歳まで延びればこれまでの新卒と一緒。永遠に続くと思われた2000年代の不景気とはこの点が異なるのです。安心しよう。

しかし一つだけ気を付けるべきことがあります。それは、

焦ってブラック企業に入社 ⇒ 不可逆的にメンタルを壊す

メンタルが死ぬと中途採用でも厳しいです…。もう一生引きこもるしかないかも。

ブログ主はブラック企業で働かされ続けていますが、周りにはこれで人生を台無しにしたり、命まで失ってしまった社員が沢山いました。僕は命だけは助かりましたが、滅茶苦茶ひどい目に合わされたことに変わりありません(今もです…)。一念発起して逃亡貯金はかなり貯まったものの、もうまともな人生とは程遠い。ブラックで危険な目に遭うくらいなら、緩めの非正規をして時を待つ。これが正着打であります。

【重要! 就職先の評価基準】

まとも企業>>まとも企業非正規>>ブラック正規>>ブラック非正規(タコ部屋等)

覚えておきましょう。 

支援施策をうまく機能させるには

話が戻り、れいの支援施策についてです。

排除できない心理的な既卒者バイアスがある以上、やはり本物の新卒の方が有利です。完全平等にするならば

履歴書に年齢・卒業(予定)年次等を記載させない

という罰則付き追加ルールが必要です。本当にうまく運用するつもりなら強制的に企業側がわからなくさせるべきです。

でもこれならこれで本物の新卒から文句が出ますよね。

「なんで自分らだけが高倍率で戦わなきゃいけないんだ?なんで先輩だけ2回戦・3回戦が許される?割を食うのはこっち。コロナが終われば俺らだけが既卒扱いか。」

結局新卒至上主義という歪みがある以上、完全に機会平等な採用なんて無理なんです。全員が満足する改善などなくて、システムの根幹に手を突っ込まなければ解決しません ←結論

うーん・・・ならばもう!

いっそのこと卒業後30年間までは新卒扱いにしませんかね?僕も参戦しますw 

一度でいいからホワイト企業で働いてみたかった~

もう・・・全てがおせえよ・・・

最後に:ブラック氷河期からのメッセージ

僕が就職に失敗して人生の真っ当なレールから外れてから、17年以上が経ちました。

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一応正社員ですが、ブラックすぎて人生の楽しいイベントもほとんど発生しませんでした。意地になってお金だけは貯めたけど、全く人に薦められる生き方ではありません。しかしもはや後戻り不可能なのです。僕はこのままアリリタ街道を突き進むしかありません。なんとか億り人を達成したら、ブラック企業を去りひっそり暮らすつもりです。

これをいくら世間のせいだ、不景気が悪かったと騒ぎ立てても、何も変えることはできません。100回くらい転びながら、レール脇の悪路をひたすら突っ走るのみです。

だから若い方におかれては、くれぐれも就職失敗しませんよう…

巻き返すのは100倍難しいです

まあ、道を外れたら僕と一緒にネット乞食でもやりましょう。キラキラ人生は無理ですが、生きるくらいなら何とかなります。真剣かつ気楽に頑張ってください!

 

最近貯金ペースが落ちている絶対仕事辞めるマンより

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