氷河期世代がブラック企業でアーリーリタイアに挑む

氷河期世代の42歳。血を吐く思いで貯金してアーリーリタイアするのが目標です。蓄財方針は専守防衛。

日本人の貯蓄10階級(人口比別10分位) 算出編

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結果だけを知りたい人は下記の記事をご覧ください。

 

 

かねてからしょっちゅう記事の引き合いに出している野村総研の資産階級分類ですが・・・常々「ざっくりし過ぎてません!?!?」と思っていました。

超富裕層:5億円以上

富裕層:1億円以上5億円未満

準富裕層:5000万円以上1億円未満

アッパーマス層:3000万円以上5000万円未満

マス層:3000万円未満

 

というか純資産3000万円を持っていなければ問答無用で「マス層」ですよ、マス層。「マス」ってのは一般大衆という意味ですが、しょっぱなのハードルが高すぎる!ちなみに日本人の8割くらいはマス層です。

仮に滅茶苦茶頑張って3000万円を貯めたとしてもまだ「アッパーマス層」。しつこくマスっていう単語がくっついている。「お前、庶民にしては頑張ったな。よしよし。」くらいの扱いという・・・。  

ですが実際問題、仕事を辞めたい一心で3000万、5000万・・と修羅の如ひたすら積み上げていく人間は超少数派だと思います(含む 僕)。

 

というわけで、天下の総務省の資料を基に人口比で均等割りしてハードル低めの資産10階級を定義してみようと思いました。


 目次 

 

使った資料

2018年 総務省家計調査 / 貯蓄・負債編/ 二人以上の世帯/ 詳細結果表

https://www.e-stat.go.jp/stat-search/file-download?statInfId=000031821248&fileKind=0

 

総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-2018年(平成30年)平均結果-(二人以上の世帯)

https://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/index.html

 

 

貯蓄高の分布図と注意点

この総務省の資料にはいきなり正解っぽく見えるものがあります。

 

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実際にこのグラフを引用して色々と貯金話を展開しているブログが多くあるんですよね。大きなニュースサイトでさえも。しかし何事もうのみにしてはいけません

このグラフをそのまま使って純金融資産の判断をすることはまだできません。そのためには補正を加える必要があります。

なお報告書には回答者全員の個別データが載っているわけではないので、ある程度推測になるのはご容赦ください。

 

分布図には負債が含まれていない

1つ目に、この分布図は貯蓄高なので別途負債を抱えている人たちも多く含まれています

僕個人としては貯蓄からさっさと相殺して借金返済したほうが利息分得なんじゃない?と思うのですが、実際にこういう家計の人がいる以上は補正しなければなりません。

(*実は統計書の中には貯蓄から負債を引いた「純資産」という項目も整理されています。しかし分類の最高位が2000万円以上とかなり低いので自ら補正を施すこととしました)

 

負債に関する補正に用いたのはこのデータです。

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表にするとこう。

  貯蓄 借金 純資産
第1階級 91万円 626万円 -535万円
第2階級 455万円 767万円 -312万円
第3階級 983万円 695万円 288万円
第4階級 1,946万円 436万円 1,510万円
第5階級 5,294万円 266万円 5,028万円

 

例えば第1階級というのは、貯金持ち集団のうち貯金が少ない方から20%の人たち、という定義になります。

債務超過の人多すぎ?住宅ローンにがんじがらめにされ、もう逃げるに逃げられないという状況が見て取れます・・悲しい。

  

分布図には「貯蓄ゼロ世帯」が含まれていない

上にあった分布図は「貯金を持っている人の集団」をグラフ化したものです。そのため貯金が0だと回答した人は含まれていません。

この人たちの割合をはっきりと書いた文言は見つけられませんでしたが、統計書の元データにはありました。

 

(小さくてすみません・・・) 

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この世帯数分布(抽出率調整)の10000人から、貯蓄を持っている人を引き算すれば算出できます。

その結果は・・・

 

無貯金世帯の数、なななんと10000世帯中2133世帯!!

 

ウソでしょ!?本当にそんなにいるのか!?

始めはこれは無回答の人も含んでいるのかと思いました。しかし別の資料の数字と照合すると、上の解釈で正しいようです。

この集団の負債状況などはもうサッパリわからない状態ですので、この人たちも「100万円未満」のカテゴリーと同じだけ負債も持っていると仮定。

  

分布図には「単身世帯」が含まれていない

2人以上の世帯の統計ということで、単身者は含まれていません。この家計調査(貯蓄・負債編)、2人以上世帯にしか実施していないみたいなんですね。

別調査の家計収支編というものには単身者のデータもあるのですが、これは組合わせられそうになかったので・・・泣く泣く単身世帯の存在は無視することにしました。

 

まあ単身も家族もそれほど変わらんやろ!ということでお許しください。

 

富裕層の分布が良くわからない

分布表は「貯蓄4000万円以上」が最高位であり、4000万とか1億とか100億の人の割合はよくわかりません。まあ広く国民一般の家計を調べる調査ですからね。このへんは重要ではないのでしょう。

もっとも、平均値と各カテゴリーの割合は出ているため、貯蓄4000万円以上に属する人の平均貯蓄高は算出できます。

その結果だけを書くと、6739万円です。意外とまともな数字(?)でホッとしました。

 

補正結果

詳細は省きますが以上の点をとにかくグルグルっ!と補正した結果です。

 

 まずは負債を含まない貯蓄額

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 総務省の大本営発表よりもさらにヤバいグラフになりました。縦軸にビッタリ張り付きすぎです。つまりめっちゃ格差があるということになります。

 

(参考:再掲 総務省大本営発表)

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誤解の無いように書いておきますが、別に総務省さんは悪くありません。貯金ゼロ世帯の存在を隠しているわけではないと思います。彼らは貯金実態を調べていて、僕は人口全員のことを調べているから、見せ方が違ってるだけですよ。

でもパッと大本営の方を見たら誤解しちゃう人もいますよね。

 

以下、具体的な各点のデータ。

貯金(カテゴリの中央値) 人口比
0 0.21330
50 0.08620
150 0.04520
250 0.04280
350 0.04420
450 0.03730
550 0.03390
650 0.03120
750 0.02600
850 0.02650
950 0.02280
1,100 0.02370
1,300 0.01840
1,500 0.01640
1,700 0.01260
1,900 0.01065
2,250 0.00996
2,750 0.00734
3,500 0.00535
6,739 0.00134
9,978 0.00000

(グラフを書く都合上9,978万円以上はゼロとしています) 

 

そして、図III-3-1にある5分位ごとに借金を加えて左にずらします。いい感じになってきてきました。

「貯蓄ゼロ世帯と借金も含めた日本人の資産分布」完成です!

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いやー

思いのほか借金が多いですね。借金がないだけで上位半分くらいな感じがします… 

 

あとは下の緑の面積を10分割すれば、当たらずとも遠からずな「人口比別資産階級」が製作できますね。

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これで緩やかな階級が定められれば貯金の目標も立てやすくなるはず!

日本人の純貯蓄10階級

得られた10分割の結果は・・長くなったので次の記事にまとめました!